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大宝八幡宮

大宝八幡宮 (ダイホウハチマングウ)

大宝八幡宮

大宝八幡宮の詳細

【由緒と史跡】 -関東最古の八幡宮- 大宝元年(701)、藤原時忠公が筑紫の宇佐神宮に勧請創建したのがはじまりである。 天台宗の古い経文の奥書に「治承3年(1179)己亥7月22日の未時書了於常陸州下津間八幡宮書了兼智」とあるから、平安末期にはすでに八幡信仰が盛行していたことがわかる。 平将門公も戦勝祈願の為たびたび参拝し、当宮の巫女によって新皇の位を授けられたと伝えられる。 「吾妻鏡」に下妻宮としるされ、文治5年(1189)、奥州征伐平定の日源 頼朝公が鎌倉の鶴岡八幡宮若宮を勧請し摂社若宮八幡宮を創建した。 寛政7年(1795)には光格天皇より額字及び御紋付幕を賜り、明治19年には北白川宮より幣帛料が進納せられ、徳川家からは社領115石が寄進され代々の朱印が付されて現存すると共に、代々の大宝城主、下妻城主の崇敬がことのほか篤かったのは言うをまたない。 千古の連錦とした歴史の中で当宮から勧請された八幡宮は数えきれないが、東京深川の富岡八幡宮が著名である。  -御本殿(国指定重要文化財)- 三間社流造。天正5年(1577)に下妻城主多賀谷尊経公が再建したことが、本殿回廊の高欄擬宝珠によって知られる。 建ち上がりも高く、柱も太くてどっしりとした重みを見せているが、これに比べて組物はは小柄で複雑に組合わされ、桃山時代の地方色が濃くあらわれて派手な装飾は見られず落ち着いたたたずまいを見せている。  -史跡 大宝城跡(国指定文化財)- 境内は平安時代から南北朝にかけてあった城跡でもあり、西、北および東方の一部をもとの鳥羽の淡海(大宝沼)に囲まれた東西288メートル、南北576メートルの台地であり、東方も古い時代には沼か湿地であったと思われるから三方断崖に面した要害の地であった。 ここに平 清朝公が築城し、北を本丸、南を追手、東を搦手とした。応徳3年(1086)下津間盛幹公が初代城主となり、約百年後四代下津間弘幹公にして下津間氏は終わりを告げた。源 頼朝公の命により大宝城のあとは小山頼政公が治め、小山氏は代々下妻氏を名乗った。 六代政泰公の代に至り南北朝時代となり、興国2、(暦応4)年(1341)11月、常陸国司春日中将顕時公が若き興良親王を奉じて小田城より入城し、東国における南朝方の拠点として、関城主宗祐、宗政父子と相呼応して義旗を翻したが兵糧不足と迫る寒気のため落城した。 御社殿裏に政泰公の碑が往時をしのんで建っている。  【祭り行事】 -奇祭(火まつり)タバンカ祭- 当宮の例大祭は「大宝まち」とも呼ばれて親しまれ、9月15・16日に斎行されるが、又の名を「七まつり」とも言い、七度にわたる祭事が執り行われる。 この中で最も特色のあるのが、9月12日と1日おいた14日の夜7時からはじまる松明祭(タバンカ祭)である。全国でもここでしか見られない珍しい火祭で、その起源は古く、応安3年(1370)に大宝寺別当坊の賢了院が出火した際に、畳と鍋ぶたを使って火を消し止めたという故事を戯曲化したのに始まる。 日も暮れ、七時の太鼓の音によって、祭りが幕を開ける。 この祭は別名「冬瓜まつり」とも呼ばれるように冬瓜を神前に献ずるが、祝詞奏上の後、御神前に巴型に並べられた畳、その中央の鍋ぶたの上の素焼きの盃に御飯と冬瓜を1つずつ盛りつけ、玉串拝礼の後、太鼓の音に乗って祭の所役である白装束の氏子青年7名が畳や鍋ぶたごとカワラケを拝殿前にほうり投げる。カワラケを拾った人は病気をしないといわれ参詣の人々が競って拾いあう。 次に拝殿前に備えられた二本の大松明(麦わら製)に点火し、勢いよく燃え上がる火を囲んで畳や鍋ぶたを力一杯石畳に叩きつける。この時に発するバタンバタンという音からタバンカの名が起こったという。 この御神火で火をつけた松明を一束ずつ両手に持った所役二名が振り回しながらかけまわる。それを4名の畳(一畳の4分の1)、1名の鍋ぶた所役が交互に火の粉を浴びながら追いかけたり、逆に追われたりします。時として参詣の人が追われもします。 これが終わり、畳、鍋ぶた所役は炎を上げて燃え盛る御神火を囲み、バタンバタンという音を響かせて叩きつけ消火に努める様を演ずる。松明が燃えつき祭りが終わるまでの約1時間は社伝の八幡太鼓の音が鳴り響き勇壮さをひき立てる。 この松明の灯りを以て12日には境内末社、14日には本社と若宮八幡宮の御幣が新しくされる。  【社宝】 -瑞花雙鳥八陵鏡(県指定文化財)- 白銅製、11.2センチメートル。文様表出のよい精良な一面である。鏡背文様は四分割して上下に瑞花を散らし、左右に鳳凰に対照的に配し、さらに周囲には羽をひろげた蝶を四方に対照的におき、そのあいだに唐草を散らしている。 鋳造年代は11世紀頃であろう。  -丸木舟(県指定文化財)- イトスギ材、長さ6.05メートル、幅58センチメートル。船首と船尾をとがらせている。江戸時代後期安政年間(1854〜1859)に大宝沼干拓の際発見されたといわれる。 浅瀬で運搬用に使われていたものと考えられる。舟底は平たんに近い造りで、舷の内外とも精巧に削られているのが特色になっている。大木の幹をくりぬいて造った丸木舟はくりぶねともいわれる。見事な造りのこの丸木舟は、古墳時代後期のものと考えられ、ほぼ完全な形で保存も極めて良好、貴重な考古資料として高く評価されている。  -(考古資料、土器群)- 縄文土器・弥生土器・土師器・須恵器・埴輪 天皇御下賜品 天座之太刀(源 頼朝公寄進)唐鏡十葉(初代別当久仁法親王寄進)五人張弓(多賀谷政経公寄進)重籐弓 大太刀(鉄水子作、寄進)甲冑  -銅鐘(県指定文化財)- 青銅製、高さ108.1センチメートル、口径60.3センチメートル。 池の間(鐘の中間にあるほぼ方形の四区)の陰刻銘により、鐘は埼玉県岩槻市平林寺を開山した石室善玖が1387年(嘉慶1)年鋳造。大工沙弥道善作とわかる。その後1456(享徳5、康正2)年猿島郡星智寺のものとなったことが三区以下の追銘で知れる。 この鐘は1547(天正1)年9月、佐竹氏の先手となった多賀谷 重経が、猿島郡へ出陣の際に戦利品として持ち帰り、大宝八幡宮に奉納したものと伝えられる。  【だいほうはちまん昔ばなし】 -「一つもの」の伝説- むかしむかし大宝沼に大きな白蛇が住んでいました。 秋になると白蛇が大宝近郊の家の屋根に白羽の屋根を立てます。その家では娘を白蛇に差し上げなければなりません。差し出さなければ白蛇の怒りにふれ大嵐大洪水などにより農作物がとれなくなります。近郊の人々が集まって考えた末、「一つ目のワラ人形」を作って白蛇に差し出しました。白蛇はびっくりして大宝沼から姿を消してしまいました。その後は村々に豊かな稔が続いたとのことです。  -つばめと義家の伝説- 昔、日光の山々に大爆発があり中禅寺湖水が干上がってしまったので、湖の主である龍が住家を失って大宝沼に移り住み、沼縁りの人々や牛馬を手当り次第に食べてしまいました。村人たちは非常に困り、何か良い方法はないものかと悩んでいたところ、武術の達人である源義家が奥州征伐の途次に戦勝祈願の為八幡宮に詣でたので、村人たちは早速龍退治を願いでました。 こころよくこの願いを聞き入れた義家は沼縁に立って剛弓に雁又の矢をつがえ、沼面をはったとにらむと、その武人としての威厳に驚いた龍はあわてて逃げようと空に舞い上がりました。その時、つばめが多数群をなして現れ、龍を助けようと邪魔をしたので、義家の射た矢は龍の尾にあたってしまい、龍は、命からがら逃げ去ったという事です。 大宝の里には平和な日々がおとずれましたが、龍を助けたつばめに対して村人達はたいへん怒って、以後里内には絶対に巣をかけさせません。 尚、龍の尾が落ちた所には今でも「たつの尾」という地名が残っています。

●名称
大宝八幡宮 (ダイホウハチマングウ)
●所在地
〒304-0022 茨城県下妻市大宝667
地図
●TEL
0296-44-3756
●交通アクセス
大宝駅から徒歩で
●文化財
国重要文化財
●駐車場
無料:普通車約150台(隣接する大宝保育園の駐車場)
●その他情報
創建年代 701
●お問合わせ
0296-44-3756
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