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箱根 宮ノ下堂ヶ島温泉歴史秘話

専用のゴンドラで“千仭の谷”まで降りてゆく秘湯

箱根峠をつらぬく天下の往来・東海道(国道1号線)沿い、箱根登山鉄道「宮ノ下駅」のあたりから早川渓谷の谷底に下って行き着く温泉地。堂ヶ島の地は、有名な唱歌『箱根八里』(鳥居忱作詞、滝廉太郎作曲)の歌詞に出てくる「千仭の谷」そのもの。崖があまりにも急なので車では温泉に近づくことができず、2軒ある旅館はそれぞれ自前のロープウェイ、ケーブルカーを備え、ゴンドラに乗って玄関まで行くのが名物になっている。それだけに、すぐ上を鉄道や国道が通るにもかかわらず、川のせせらぎ以外に俗物的な音が一切しない静けさが保たれ、開発し尽くされたはずの箱根の中でも秘境の雰囲気を残している。川端康成の小説『名人』や松本清張『蒼い描点』といった作品の舞台に堂ヶ島が登場するのも、この静けさがあればこそ。ゆったりと俗塵を避けて心を休められる秘湯である。

住所:足柄下郡箱根町宮ノ下 立ち寄り共同浴場数:0件


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