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法師温泉歴史秘話

100年以上変わらぬ湯船を守る秘湯の一軒宿

上信越高原国立公園内、三国峠直下の谷間に流れる法師沢の原生林に囲まれて、一軒宿の「長寿館」がひっそりと佇む。最寄の民家までが約1km、標高約800mに位置し夏でも涼しく冬には約2mの積雪もあるという山深い場所。名湯が数多く揃う群馬県の中でも、秘湯中の秘湯として知られる。「御入浴客御宿」との古びた看板を掲げ江戸時代の旅籠を感じさせる宿は、全館木造建築。100年以上の歴史を誇る混浴大浴場「法師乃湯」は、かつて俳優の上原謙(故人)と高峰三枝子(同)を起用した国鉄(現JR)のフルムーンポスターで利用され一躍有名になった。その長い歴史の中で、与謝野鉄幹・晶子夫妻や若山牧水、川端康成など多くの文化人が訪れた記録も残っている。与謝野晶子は「草まくら手枕に似じ借らざらん 山のいでゆの丸太のまくら」と旅の途中の癒しのひとときを謳い、川端康成は「山祈る太古の民の寂心 今日新にす 法師湯にして」と悠久の自然の営みを称えた。ノスタルジックな雰囲気が漂う鹿鳴館風の湯殿。湯の効能とともに、変わらぬことの偉大さが全身にひしひしと打ち寄せてくる。

住所:利根郡みなかみ町法師温泉 立ち寄り共同浴場数:0件


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