中川温泉 元湯 信玄館


 戦国の武将・武田信玄の隠し湯ともいわれる中川温泉は、神奈川県の西丹沢の山間にある。国道246号から中川温泉を目指し、丹沢の山並みを分け入っていくと丹沢湖が見えてくる。 丹沢湖は昭和53年に誕生した人造湖で、ボートやサイクリング、釣りなどが楽しめる。「かながわ景勝50選」にも選ばれ、背後には富士山の姿が眺められる美しい湖だ。湖畔には丹沢湖ビジターセンターもあり、西丹沢の自然についての説明・展示が行われている。湖に流れ入る中川川に沿って5分ほど走れば中川温泉である。信玄の隠し湯といわれるだけに周囲は豊かな自然に包まれている。 丹沢湖
丹沢の山々から流れ出した水を集める丹沢湖



 「元湯 信玄館」は、中川川の渓流に面して建てられている。周囲の自然に溶け込んだ、シックな雰囲気の玄関が印象的だ。ロビーの向こうには中庭が広がり、池にはニシキゴイが泳いでいる。「ニシキゴイを飼って30年ぐらいになります。外国の方は珍しいのか、じっと眺めていらっしゃるんですよ」と、女将の井上邦子さん。見れば1メートルはあろうか。色鮮やかな立派なニシキゴイである。 中庭
中庭には大きなニシキゴイが泳いでいる


3種の家族風呂が人気  渓流を望む露天風呂も
さて、信玄館の魅力はPH9.6という高アルカリの温泉で、「美人の湯」ともいわれている。肌に優しく、湯に入るとまとわりつくような滑らかさだ。その源泉を楽しむ湯船は、三つの家族風呂を始めとする、多彩な湯船に注がれている。
大浴場「夢幻の湯」は、木の香りさわやかな風呂と御影石のゴージャスな雰囲気の風呂が二つ。それぞれに展望露天風呂を併設している。大浴場も良いが、人気は家族風呂。「お客様は到着すると早々に家族風呂に向かうんです」と女将さん。家族風呂は「山色の湯」「水光の湯」「丹青の湯」の三つ。家族風呂というと小さなものを想像してしまうが、信玄館の場合はいずれもゆったりとしたスペースがある。宿泊客に大人気なのも納得の家族風呂だ。

外観 部屋 大浴場
料理 料理

「山色の湯」は木作り、「水光の湯」は巨大な丸い桶形、「丹青の湯」はバリアフリーとそれぞれに異なった趣向を凝らしてある。しかも無料(約1時間)というのだから、ぜひ家族風呂入浴をおすすめしたい。このほかに、混浴の露天風呂「千石の湯」まである(女性専用タイムあり)。渓流に面し、向かい側は山。自然を愛でながら湯にのんびりと浸かることができ、まさに温泉天国の趣だ。 料理は地物を中心に、手間暇かけた手作り料理。「旬を味わってもらうために、メニューは月替わりになります」と女将さん。温泉はもちろんだが、料理目当てのリピーターも多いという。
丹沢の自然に包まれた宿でゆっくりと過ごすのもいいが、中川川をもう少し上流へ向かうと樹齢2000年といわれる古代杉がある。箒杉と呼ばれ、高さ45メートル、根回り18メートル。国の天然記念物に指定されている銘木である。時間があれば足を延ばしてみたい。
源泉
宿の前にやつ源泉小屋。
ここから美人の湯が湧き出している。

宿泊プランご紹介

トップページへ戻る