文学ゆかりの温泉地で、特別感たっぷりの読書旅

芸術の秋、読書の秋。
作品にまつわる温泉地で
物語の世界観に思いを馳せて

猛暑の夏が去り過ごしやすい気候になってくると
「秋の夜長に読書を楽しむ」という方も増えてくるのではないでしょうか。
今も昔もそうですが、文学作品には「温泉」が出てくることが多いものです。
今回は、大人の知的好奇心をくすぐる「文学と温泉にまつわる読書旅」をご紹介いたします。

「やっぱり本が好き」
そんな気持ちと温泉の素敵な関係

「幼い頃から本が好きで、大人になった今でも時間があれば読書をしたいと思っている」そんな本好きの方ならご存知かと思いますが、文学と温泉には深いつながりがあります。古くは万葉集の時代から温泉が歌に詠まれていましたし、温泉を舞台にした物語や、病気療養のために温泉に逗留していたという作家も多数。
今回は本好きな方にこそおすすめしたい、とっておきの温泉を探してみました。

いつもの読書に特別感を添える、
読書旅のすすめ

普段、どんな場所で本を読むことが多いですか。家のソファやベッドの中、静かなカフェなど、自分が一番くつろげる場所で、のんびりと読書できるのが理想です。でもたまにはお気に入りの場所を飛び出して、物語の舞台に足を運んでみてはいかがでしょう。好きな作品に出てくる温泉地を訪れれば、物語の主人公や作家の気持ちを疑似体験。いつもの読書が特別なものになる、新たな感動に出会えます。

訪れてこそ味わえる本と
温泉の楽しみ方を、3種類ご提案します。
大人ならではの読書旅、
そろそろ始めてみませんか。

文豪気分 de 温泉
夏目漱石「坊っちゃん」×道後温泉

夏目漱石の「坊っちゃん」の舞台としても有名な道後温泉は、日本最古の温泉地。
その中でも夏目漱石自身が宿泊し「はじめてのふなや泊りをしぐれけり」という
俳句を詠んだのが老舗旅館の「ふなや」です。「ふなや」にはほかにも与謝野鉄幹・晶子夫妻や
高浜虚子、種田山頭火など、多くの文豪が訪れてきました。
いにしえの文豪を気取って、お湯の中で一句詠んでみるのもおすすめです。

熱海の癒(ゆ) 新かどや

道後温泉 ふなや

創業390年。道後温泉の歴史とともに歩んできた文豪ゆかりの老舗宿
寛永4年の創業以来、皇族や世界各国のVIPなどの多くの要人を迎えてきた「ふなや」。道後温泉本館から程近いロケーションに佇む同館には1,500坪という広大な日本庭園「詠風庭(えいふうてい)」が広がっています。四季折々さまざまな表情を魅せる庭園内には「ふなや」を訪れたことのある文豪たちの句碑が点在。言葉を選び後世に残る作品を残してきた文豪たちの心にも、この美しい「詠風庭」の眺めが影響をもたらしたかもしれません。
お宿のポイント
古今東西たくさんの人に
愛されてきた道後温泉の名湯を堪能
3,000年以上の歴史を誇る名湯、道後温泉。その源泉をふんだんに引いた温泉は、pH9.1のアルカリ性単純温泉で神経痛や皮膚病、リュウマチ、痛風、胃腸病、貧血などによいといわれています。大浴場の檜湯(ひのきゆ)と御影湯(みかげゆ)には露天風呂とサウナも用意されてるので、ゆったりと道後の名湯をお楽しみいただけます。

道後温泉 ふなやの
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逗留気分 de 温泉
田宮虎彦
「銀心中(しろがねしんじゅう)」×鉛温泉

戦争で夫をなくした妻が年下の男と結ばれた後、思いがけず生きて帰ってきた夫から逃げ、
雪深い温泉で心中してしまうという激しい恋愛を描いた「銀心中」。
作家の田宮虎彦自身がこの作品を描くために逗留したのが、岩手県の花巻温泉郷にある鉛温泉「藤三旅館」です。
深い雪に包まれた悲しい物語を描く作家の思いを、温泉につかりながら追体験してみませんか。

鉛温泉 藤三旅館

鉛温泉 藤三旅館

日本温泉遺産にも選ばれた、
趣ある建物が魅力
「新日本百名湯」「日本温泉遺産」に選ばれた藤三旅館では、源泉から湧き出した温泉を沸かさず、薄めず、循環させず、源泉そのままのかけ流しで堪能できるのが魅力です。中でも、日本一深い自噴天然岩風呂として名高い「白猿の湯」では、天然の岩をくりぬいて作った湯船の底から源泉がこんこんと湧き出しています。運命に翻弄される男女の悲哀をどう描くか悩んでいた、作家の思いを感じながらご堪能ください。
お宿のポイント
歴史を感じる趣のある建物に注目
ケヤキで造られた木造3階建ての本館には、昭和16年の建築当時の贅と粋が詰め込まれています。丁寧に磨かれた階段は黒光りしており、年輪を重ねてきたこの宿の歴史を感じられると人気です。人気アニメ「千と千尋の神隠し」に登場する湯屋を思わせるような、趣のある佇まいの中でゆったりとしたひとときをお楽しみください。

鉛温泉 藤三旅館
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防水素材 de 読書
万城目学「城崎裁判」×城崎温泉

「城の崎にて」を描いた志賀直哉が、作品の中で投石によって死なせてしまったイモリへの“殺しの罪”を描く「城崎裁判」。この本は「プリンセス・トヨトミ」などの作品で知られる小説家、万城目学が描いた、城崎温泉だけで販売される地域限定の作品です。表紙がタオル、中が耐水ペーパーでできているため、まさにお湯につかりながら読むことが可能です。城崎温泉では他にも「告白」などで有名な湊かなえの描き下ろし「城崎にかえる」など、ここでしか買えない人気作家の異色の作品が揃うので見逃せません。

鉛温泉 藤三旅館

国登録有形文化財の宿
 三木屋

「本を読みたくなる本棚」
がある文化人ゆかりの老舗宿 
城崎温泉の「三木屋」は、創業300年の歴史を誇る老舗宿。志賀直哉自身が逗留し名作「城の崎にて」を執筆したことで有名です。約250冊の蔵書を備えたライブラリーラウンジには、ゆったりとしたソファと落ち着いた照明、そして「本を読みたくなる本棚」が置かれています。多くの作家たちに愛された宿の歴史と本を読む喜びを感じ、緩やかな思索にふける…そんな知的好奇心を満たすひとときが過ごせます。
お宿のポイント
お湯につかりながら本を手に、
日常とは異なる体験を
この宿は志賀直哉だけでなく白樺派の作家たちや柳田國男などの文人、さらに山下清、小磯良平など画人も多く逗留しました。多くの文化人たちは上質なお湯に心と身体を癒されながら、創作の英気を養っていたのかもしれません。そんな背景に思いを馳せながら、城崎温泉でしか買えない「城崎裁判」を、お湯の中で読んでみてはいかがですか。そこでしかできない体験を重ねることは、旅の何よりの思い出となるはずです。

国登録有形文化財の宿
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