コラーゲンとおいしさあふれる
人々を魅了するあんこうの底力
数々そろう冬の美食の中でも、圧倒的なおいしさを誇る「あんこう」。
「西のクエ、東のあんこう」とも称される、東日本を代表する高級魚です。
今回はあんこう鍋発祥の地としても名高い茨城県を訪れて、魅惑のあんこう料理をご紹介します。
POINT01
常磐沖の豊かな漁場で育つ
「あんこう」
最もおいしくなるのはいつ?
暖流の黒潮と寒流の親潮がぶつかり合う常磐沖は、動物性プランクトンが多い豊かな漁場です。そんな海で獲れる「あんこう」は、身体の80%が水分でできており、大きな口やヌルヌルとした皮目がこわもてな印象。でもそんな外見とはうらはらに、淡白な身や肝のおいしさは格別です。ぬめりがあるため「つるし切り」というワイルドな方法でさばかれ、春の産卵に備えて栄養を蓄える「冬」が、1年で最もおいしい季節といわれています。
POINT02
ちょっと怖い見た目の
「あんこう」
最初に食べるようになった
きっかけは?
昔は「ねこまたぎ」とよばれ、猫も食べないほど価値のない魚とされていた「あんこう」。しかし冬の海で漁を行う漁師たちが、冷えた身体をあたためるために「あんこう鍋」を食べて以来、そのおいしさが評判となり高級魚として愛されるまでになりました。あんこうの身は水分が豊富なため、水を使わず少量の野菜と味噌だけで作れるのも魅力だったとか。その豊かな風味と奥深い味わいは、冬の味覚として大変人気があります。
おいしくて、栄養価も高レベル。
茨城県を代表する
冬の味覚・あんこう
茨城県内の各地で楽しめる「あんこう鍋」。その濃厚で深い味わいは、1度食べたらまた再び食べたくなるおいしさに満ちています。
淡泊な白身でありながらコラーゲンもたっぷり、肝にはビタミンAやB2、Eなども豊富。
その味覚はもちろん、美容や健康などさまざまな面で有効な、充実した栄養素を含んでいるのも魅力です。
五浦観光ホテル
和風の宿本館/別館大観荘茨城県 五浦温泉
季節を問わずおいしい山海の幸が手に入る五浦。宿自体が海のそばにあるので、新鮮な素材に郷土の味を添えた美食をお楽しみいただけます。その日獲れたての魚のお造りはもちろん地元で獲れた穴子の天ぷら、魚の姿煮など豪華メニューが勢ぞろい。さらに冬なら五浦名物の「あんこう鍋」もプランのオプションで選べるので見逃せません。こちらの写真は大鍋ですが、個人盛のお鍋で気兼ねなくお召し上がりになれます。
- 料理長コメントChef’s comment
- 「当館のあんこう鍋はあん肝を溶かし込んだコクのある味噌仕立ての鍋です。寒さの厳しくなる12~2月に脂乗りが良くなる魚なので、これからの時期におススメです。茨城冬のグルメ『あんこう鍋』をこの機会にぜひご賞味ください。」
- 日本の渚100選にも選ばれた
五浦の海で豊かなお湯を堪能 - 茨城県の北部、五浦温泉にある同館には、太平洋を一望する露天風呂「大観の湯」があります。夕暮れに染まる海、満天の星空を見上げる夜、海からのぼる朝日など、1日を通じて見事な眺望を楽しめるのが魅力です。同館のお湯は塩分濃度が非常に高い、うぐいす色の濁り湯。岡倉天心や横山大観に愛された絶景とともに、ナトリウム・カルシウム-塩化物強塩泉のお湯を、100%源泉掛け流しでお楽しみいただけます。
大洗パークホテル茨城県 大洗温泉
毎年11月に行われる「大洗あんこう祭」では、特設ステージでダイナミックな「あんこうの吊るし切り」が披露されるなど多くの人で賑わう大洗の街。そんな「あんこうの街」としても有名な大洗の中でも多彩なあんこう料理を味わえると人気なのが、こちらのホテルです。定番のあんこう鍋はもちろんのことホクホクの唐揚げ、あん肝を溶かした特製酢味噌で食べる供酢和え、そして同ホテルオリジナルのあん肝ステーキなど、あんこう尽くしのコース料理をお楽しみいただけます。
- 料理長コメントChef’s comment
- 「あんこうは見た目が迫力満点のため馴染みの薄い魚かもしれませんが、大洗では昔から親しまれてきた高級魚です。当ホテルでは脂の乗った冬のあんこうならではの、タンパクな白身から濃厚な肝まで贅を極めたあんこう料理をご堪能いただけます。」
- 海や松林を一望する
開放感抜群のリゾートホテル - 家族連れにも人気のスポット「アクアワールド水族館」に徒歩約3分の同ホテル。あたりには美しい海岸線や松林が広がる海辺のリゾートホテルです。同ホテルの温泉は、ほんのりと緑色がかった塩化物泉。塩化物泉の泉質は「熱の湯」とも呼ばれ、湯上り後も保温効果が高く、肌の潤いを保つと人気です。露天風呂を併設した大浴場があるので、手足をのばしてゆったりとお湯に浸かり、心身ともに癒やされるひとときをお過ごしください。
旅の宿 思い出浪漫館茨城県 袋田温泉
西行法師もその美しさを絶賛したという日本三名瀑のひとつ「袋田の滝」から車で約5分。豊かな自然の中に佇む同館では、玄関を入ると懐かしい煉瓦造りの空間に出会えます。同館のある奥久慈は農産物・畜産物・海産物ともに豊富で「食材の宝庫」とも呼ばれる地。中でもプラン「あんこう鍋と旬の和食コース」では、地鶏の最高傑作といわれる「奥久慈軍鶏(しゃも)」のけんちん汁やあんこう鍋など、茨城ならではの美食が楽しめます。
- 料理長コメントChef’s comment
- 「常磐沖で取れる冬の茨城を代表する魚が、あんこうです。コラーゲンを多く含むヘルシーな魚ですが、肝と七つ道具、地元野菜を合せた鍋は、コクと深みのある味わいに仕上がっております。ぜひ一度お召し上がりください。」
- 平安時代から続くといわれる古湯を
美しい渓流を眺めながら満喫 - 茨城県大子町の袋田温泉は、平安時代から続くといわれる歴史ある古湯。こんこんと湧き出す豊富な湯量が特徴で、少しぬめりのある手触りが特徴です。同館には露天風呂もある大浴場を完備。のんびり温まったら、その奥へと伸びる回廊へとお進みください。そこには岩造りの渓流露天風呂があり、すぐ目の前に清流が流れます。川のせせらぎに耳をすましながらの湯あみは、この上ないくつろぎのひとときとなることでしょう。