いかめしい容姿からは想像が
つかない
繊細でありながら
凝縮されたおいしさの虜に
「一度食べたら、ほかの魚は食え（クエ）ん」
食通の方をも唸らせる、西日本を代表する高級魚「クエ」。
漁獲高が極端に少なく幻の魚ともいわれる「クエ」を求めて、冬の温泉旅に出てみませんか。
POINT01
一般的な食卓にはあまり
のぼらない「クエ」
どんな魚かご存知ですか？
クエはハタ科に分類される巨大魚です。色は茶褐色で、ちょっと受け口気味の大きな口に鋭い歯が生えた、いかつい顔をしています。身体が小さい頃はメスとして育ちますが、体長が60cmを超えるとオスになるという雌性先熟（しせいせんじゅく）の魚です。最終的には体長約1m、重さ30～50kgにもなり、群れではなく単独で行動します。1本釣りで捕獲されることの多い貴重な魚で、主に料亭や旅館などに出荷されます。
POINT02
一度食べたら忘れられない
おいしさ。食通も絶賛する
「クエ」の秘訣とは？
白身の高級魚といえばふぐを思い浮かべますが、クエのおいしさはふぐに勝るとも劣らないといわれています。刺身は淡白でありながら脂が乗っており、口にした瞬間ふわっとした甘さに包まれます。身は弾力があり食べ応えがあるので、揚げ物にしてもおいしくいただけます。また鍋にすれば骨付きのアラ部分からも出汁が染み出て、濃厚なスープに。寒さが厳しくなるこれからの季節にぴったりの、冬の味覚として人気です。
紀州名物「鍋の王様・クエ鍋」。
脂が乗って、
しっかりとした旨味があると人気
クエは水深50～100mの岩礁に住み、初夏に産卵期を迎えます。
その寿命は長く20年を超えるものもあるとか。天然もの・養殖ものともに漁獲高が少なく、
幻の高級魚といわれていますが、和歌山県の冬の味覚として親しまれています。
白良荘グランドホテル和歌山県／南紀白浜温泉
和歌山県の南岸、南紀白浜にある「白良荘グランドホテル」は、青い海と白い砂浜が美しい絶景リゾート。同ホテルでは冬季限定で「クエ会席」が味わえるプランが用意されています。食前酒の紀州梅酒からはじまり、鮪やクエの薄造りが味わえる「紀州の造り」からクエの鍋、焼物など、さまざまなクエ料理が楽しめます。クエのだしは濃厚で野菜ともよく合い、雑炊にしても絶品なのでぜひご堪能ください。
- 料理長コメントChef’s comment
- 「紀州グルメの頂点ともいえるクエは、ハタ科の仲間では最高級のお魚。クエの皮と身の間にあるゼラチン質には、コラーゲンがたっぷり含まれています。脂がよく乗った白身は、プリップリとした食感とフグとブリの良いところを組み合わせたような、奥深い旨みのある上品な味わいをお楽しみいただけます。」
- 海のすぐそばに建つホテルで、
極上クエ料理と
温泉を楽しむひととき - 日本書紀や万葉集にも登場する「日本三大古湯」の1つといわれる南紀白浜温泉に佇む同ホテル。白良浜まで徒歩約30秒のため、館内のいたるところから海のきらめきを感じる見事な眺望が楽しめます。海を望む露天風呂「眺望の湯 潮風」や木のぬくもりに包まれる「磯辺の湯 松風」など、開放感あふれる温泉が多数そろうのも魅力です。なめらかな塩化物泉をかけ流しにした、贅沢な湯あみをお楽しみください。
浜千鳥の湯 海舟和歌山県／南紀白浜温泉
クエは、体の縞模様が生きている間に九回変化するということから“九絵”と称されるようになったとか。同館では、白浜町にある近畿大学水産研究所から取り寄せる白浜名物「紀州本クエ」を使用し、冬季限定のクエ鍋をお楽しみいただけます。また夕食後に、小腹がすいたらラウンジへ。22時から23時半までの間に、あっさりとした夜鳴きそばが味わえるのも魅力です（先着順）。
- 料理長コメントChef’s comment
- 「幻の高級魚とも言われる魚、クエ。熱を加えるとギュっと身が引き締まる切り身は、しっかり脂が乗っているのに決してしつこくなく、まさに“美味”。格別の味わいのクエ鍋をメインに添える冬期限定のクエ料理を是非ご賞味下さい。」
- 全室客室露天風呂付。
海を一望する
露天風呂や貸切風呂で
湯めぐりを満喫 - 南紀白浜空港から車で約10分。岬の先端に宿があり、蘇りの湯「合気温泉」と知恵が授かる「文殊温泉」という2つの源泉を持つ同館。海岸に一番近い湯あみどころは、水平線と同じ目線でお湯につかれます（混浴）。ほかにもあいていれば予約不要・無料で使える貸切露天風呂や檜造りの「大湯屋」があるのが特徴です。ナトリウム-塩化物、炭酸水素塩温泉のなめらかなお湯を、多彩な湯船でお楽しみください。
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