【全国】人気温泉地ランキング
直近一年間にゆこゆこネット経由で予約・宿泊が多かった全国の人気温泉地をご紹介。江戸の頃の温泉番付にも登場した名湯、日本を代表する名湯が多数ランクイン。今も昔も名湯は人々の心を魅了し続けています。
更新日:2024/10/2
「足柄の土肥の河内に出づる湯の 世にもたよらに子ろが言はなくに」と、万葉集にも詠まれた古湯。 その発見伝説は1.湯河原の温泉で傷を治したたぬきが美女に化けて広めたという説、2.僧行基が流浪者のらい病を湯河原の温泉で癒してやると薬師如来が姿を現したという説、3.弘法大師が滝で足を洗ったらその水がお湯に変わったという説などが残っている。 江戸時代には湯治場としてにぎわい、江戸後期の温泉番付では「東の小結」に選ばれたとか。頼朝の秘話、二・二六事件などの舞台としても知られ、夏目漱石や島崎藤村を初め多くの文人、画家にも愛された湯河原。今も多くの人を魅了し続けている。湯河原梅林から見下ろす相模湾の眺望がすばらしい。
関東屈指の人気温泉地「鬼怒川温泉」。開湯は古く、江戸時代に日光詣の僧侶・大名のみが利用を許された由緒ある温泉地。明治時代の一般開放を経て、交通アクセスの便利さから関東有数の大型温泉地としての地位を確立。 周辺一帯が日光国立公園に指定されている鬼怒川の上流に広がり、その渓谷美を求めて、毎年多くの観光客が訪れる。鬼怒川温泉駅~鬼怒川公園駅までの約2㎞の間に鬼怒川を挟んで両岸に大型ホテル・温泉旅館が立ち並ぶ。 鬼怒川観光に欠かせないのは「鬼怒川ライン下り」。渓流沿いの奇岩や断崖絶壁、生い茂る新緑や紅葉を見上げる迫力は圧巻。急流や水しぶきなどスリル満点で、約40分間の船旅を船頭さんが愉しませてくれる。
1000年以上の歴史をもつ下呂温泉。傷ついた一羽の白鷺が温泉のありかを知らせたという伝説があり、室町時代には高僧万里集九が、江戸時代には儒学者林羅山が有馬・草津にならぶ「天下の三名泉」と紹介した。 昭和49年に温泉資源の保護、安定供給のため温泉の集中管理を行い、加温や加水せず、温泉を旅館などに供給している。源泉温度は最高84℃、共有温度は55℃のアルカリ性単純温泉。ツルツルスベスベした肌触りから別名「美人の湯」とも呼ばれている。 飛騨川を中心とした温泉街には湯めぐりができる多数の施設があるので、「湯めぐり手形」を片手に散策を楽しもう。地元スイーツや、名産の飛騨牛グルメの食べ歩きも楽しめる。電車でのアクセスも良く、一年中観光客の絶えない温泉地だ。
温泉、渓谷、文学の町・塩原。尾崎紅葉が「山あれば岩あり、岩あれば必ず瀑あり、全峰にして名瀑」と称えた塩原渓谷の美しさは圧巻。四季を彩る花や木々に奇岩、70余りもの大小の滝と清流。 豪快さと繊細さが織りなす芸術を、遊歩道や日本一の吊り橋「もみじ谷大吊橋」などの個性豊かな吊り橋から鑑賞できる。そして、渓谷沿いに広がる「塩原十一湯」。昔ながらの素朴な温泉街あり、緑や乳白色、墨色などの温泉ありと秘湯、名湯が揃う。 紅葉の他にも夏目漱石、斉藤茂吉など多くの文人墨客が魅せられた塩原温泉。800年の歴史を持つ妙雲寺は、多くの文学碑が建ち「文学の森」と呼ばれる名所。目で見て肌で感じた塩原の魅力を、再確認できる。
熱海と並んで国際観光温泉文化都市に指定されている伊豆第2の温泉地。昭和初期に建てられた木造建築が並ぶ松川沿いは、どこか大正ロマンを感じさせるたたずまい。 石畳や桜並木の散歩道も整備されているので、散策しながら古き良き時代の温泉情緒に酔いしれてみるのもよい。 源頼朝、伊東祐親、日蓮上人ゆかりの史跡、室生犀星、北原白秋、与謝野鉄幹・晶子夫妻などの文人が愛した街並み、共同浴場に伊東七福神と、何度訪れても飽きることを知らない魅力がいっぱい。徳川家光にも献上されたという自慢のお湯に浸かれば、時間を忘れて心も体も安らげる。ちょっと足を延ばせば絶景が広がる城ケ崎も。吊橋はスリル満点だ。
北海道・札幌の奥座敷と称される渓谷の温泉地。賑やかな札幌市街地から、南に約26㎞のところにある支笏洞爺国立公園内に位置し、海外からの旅行者も良質の温泉を求めてこの地を訪れる。 山を錦に染める紅葉は、その見事さで見る者を圧倒する。また、自然の中で楽しめる様々なアクティビティも充実しており、果樹園や乗馬、カヌー、スキーなどの体験もできる。開湯の歴史は古く、1866年に修験僧・美泉定山がアイヌの人々の案内で泉源と出会ったのがはじまりとか。 「定山渓」という地名は、そうした困難を乗り越え温泉地の下地を築いた定山を称えて命名されたもの。開湯から150年を迎え、現在では道内でも有数の温泉地に発展している。
山梨県 石和温泉(富士山石和温泉郷)
新宿から特急で約1時間半。湯の国・山梨で最大規模を誇り、首都圏からも近い温泉郷は交通網の発達により、山梨観光の拠点として多くの観光客で賑わう「果物と温泉の郷」。 桃源郷の桃や菜の花が春の訪れを告げ、近津川沿いの桜並木に春爛漫を喜ぶ。 モモ狩りで夏を感じたら、ブドウ狩りで秋の味覚に舌鼓。昇仙峡が紅葉で真っ赤に染まると、そろそろ冬の到来。冬だからこそ心静かに歴史と向き合ってみるのもよい。300年以上にわたり石和に居を構えた武田家や、鵜飼を伝えた日蓮上人などのゆかりの地を散策。冷えた体は、武田信玄の陣中食と伝えられる名物“ほうとう”と温泉で芯から温まろう。石和温泉駅周辺に点在しているワイナリー巡りも訪れる人を楽しませてくれる。
日本一の規模を誇る別府温泉。別府、鉄輪、明礬、観海寺、亀川、柴石、堀田、浜脇温泉を「別府八湯」と呼ぶ。日本一の湧出量は1日約9万5728L。源泉数は約2850本。町のあちこちから湯煙が立ち上る。 共同浴場約170軒、宿は約1000軒。さらに、存在する11の泉質のうち放射能泉を除く10種類が湧く。阿蘇から島原へ続く火山活動によって生じた断層が、別府に豊富な温泉をもたらしたとか。その象徴が「別府地 獄めぐり」。 赤い「血の池地獄」や青い「海地獄」、白い「白池地獄」や間欠泉が豪快に噴き出す「龍巻地獄」、別名ワニ地獄とも呼ばれている「鬼山地獄」など、1000年以上も前から噴出しているという9つの“地獄”。別府の町を歩けば、自然の威力にひたすら圧倒される。
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