﻿“ガストロノミー”という言葉を聞いたことがありますか。“美食旅”とも訳され、星付きのレストランをめぐる旅のようにイメージされますが、地域の風土で育まれたご当地食材を、その土地ならではの調理法で食べることも含めます。その中で、『雪国ガストロノミー』とは、雪国観光圏（群馬県みなかみ町・長野県栄村・新潟県南魚沼市・魚沼市・湯沢町・十日町・津南町）の３県７市町村で共通する、雪の恵みをテーマにした、広域エリアで食文化を楽しむ旅の形です。では、「雪国エリア」と聞いて思い浮かべる食材はありますか。少し難しいですね。でも、このエリアをよ～く見てください。新潟県　南魚沼市・魚沼市・湯沢町といえば、そう。「魚沼産コシヒカリ」の産地です。また、美味しい地酒をつくる酒蔵も集中している地域です。津南はアスパラ・雪下人参などブランド野菜を持ち、みなかみには多くの果物が実ります。十日町は県内有数のそば処、栄村を含む全エリアでは、山菜やきのこがたくさん採れます。とくに『地域ガストロノミー』はこれからの旅の重要なキーワードになってくると思いますので、何度かご紹介できたらと思っておりますが、今回は、雪国観光圏のなかで、地域の恵みを受けた製品をつくっている生産者を訪ねました。シリーズで何度かお届けしたいと思いますが、第1回目は新潟 湯沢ではちみつを作る養蜂家・高橋博さんのご紹介です。&nbsp;1年の半分はスキーシーズン！ 11月～5月まで滑れる初すべりと春スキーのメッカ、新潟 湯沢みつまたへ。スキーのイメージが濃い湯沢のみつまたは、実は自然豊かな歴史街道の町。道の駅みつまたにて生産者の高橋さんと待ち合わせをして、車で数分。<img class="alignnone size-full wp-image-32447" src="https://yukotabi.static.yukoyuko.net/wp-content/uploads/2018/07/mitumata-2.jpg" alt="" width="1600" height="900" />果樹園のようなハウスやネットではなく、自然豊かな平な土地に木箱が置いてあります。周りのロープのようなものは、電流が流れるのだそうで「熊よけ」です。“熊のプーさん”もお友達の家の壺からはちみつをとって食べてお腹がふくれてしまい、お家の出口からお腹が詰まって抜けられなくなった・・・なんていうお話もありましたが、自然豊かな湯沢では確かに熊も食材を求めて訪れそうです。「ここで待っていて。今、箱をとってくるから。」巣箱を指さしながら、説明いただく一行。<img class="alignnone size-full wp-image-32442" src="https://yukotabi.static.yukoyuko.net/wp-content/uploads/2018/07/DSC08371-2.jpg" alt="" width="1600" height="900" />近づくとブンブン羽音が聞こえてきます。この日は湯沢駅周辺では35度超えと真夏日だったので、いつもよりブンブンと外に出ているのだとか。箱の中の温度を年中一定にするために、羽をファンにして扇風機効果を発揮しているのだそうです。3着あった防護服を交互に来て、巣箱の近くへ。ちょっと怖い？と思いましたが攻撃性もなく、防護服も来ていたので安心して入ることができました。木箱。重さは２～３㎏でしょうか。この１柵から約１リットルのはちみつが採れるのだとか。<img class="alignnone size-full wp-image-32445" src="https://yukotabi.static.yukoyuko.net/wp-content/uploads/2018/07/DSC08406-2.jpg" alt="" width="1600" height="900" />雪国湯沢では、通年での養蜂ができません。なぜ、そんな　条件が悪く見える雪国で養蜂を始めたのでしょうか。「確かに冬が長い雪国は、養蜂には厳しい。越冬するときに半分くらい、蜂が死んでしまって大変だ。けれど、この地には蜂にとって重要なものがある。それは、花。雪の恵みで潤った自然界にはものすごい花が咲く。今この場所では、トチの花が咲く。この後、時期によって地域を変えることもあるが、そこではアカシアの花が咲く。花が採れる時期によって、味も色も違うので面白い。ここで採ったはちみつを、ここ湯沢で売りたい。だから、通信販売はしない。湯沢に来て、自然を楽しんでほしい。そして、これをお土産に買っていってほしい。」と、高橋さんは言います。<img class="alignnone size-full wp-image-32443" src="https://yukotabi.static.yukoyuko.net/wp-content/uploads/2018/07/DSC08388-2.jpg" alt="" width="1600" height="900" />そんな高橋さんが育てた、湯沢産のはちみつが買えるお店をご紹介します。「道の駅みつまた」で買える 湯沢産はちみつ　“スノーカントリーハニー”<img class="alignnone size-full wp-image-33030" src="https://yukotabi.static.yukoyuko.net/wp-content/uploads/2018/07/d687939b0103e746e62d288be7aeae6f.jpg" alt="" width="1600" height="900" />工場で作られたものではなく、自然の花々から蜜を集めてできた蜂蜜ですので、その時々によって色や香り、味が異なります。レンゲ・アカシアなど一種類の花の蜜からとれた蜂蜜（単花蜜）ではなく、百花蜜とよばれるタイプで、様々な花の蜜が集まって出来ています。「道の駅みつまた」のカフェコーナーでは、湯沢・みつまた産のはちみつがたっぷりかかった　“ソフトクリームはちみつがけ（450円）”　も販売しています。ソフトクリーム　はちみつがけ<img class="alignnone size-full wp-image-33029" src="https://yukotabi.static.yukoyuko.net/wp-content/uploads/2018/07/3b6bd90829096d3a0c38bbb2c1d5f61b.jpg" alt="" width="1600" height="900" />足湯<img class="alignnone size-full wp-image-33031" src="https://yukotabi.static.yukoyuko.net/wp-content/uploads/2018/07/808958fa18922c720d1d888389a7c4d4.jpg" alt="" width="1600" height="900" />道の駅みつまたには、館内と外の2か所に足湯が設置され、トレッキングやドライブの疲れを癒してくれます。<blockquote>湯沢産はちみつ　スノーカントリーハニー販売店道の駅みつまた所在地：新潟県南魚沼郡湯沢町三俣1000電話：025-788-9410営業時間：9時～17時（5月～11月）・10時～19時（12月～4月）定休日：火曜日</blockquote>閉ざされたようで実は豊かな雪国の恵みを感じる　“スノーカントリーハニー”は、「道の駅みつまた」や越後湯沢駅周辺の温泉旅館売店等で取り扱っています。生産者への訪問はできませんが、採りたてのはちみつを味わい、蜜蝋を使ったハンドクリーム作り体験をする旅行ツアーが販売されました。興味のある方は雪国観光舎までお問い合わせください。<img class="alignnone size-full wp-image-32448" src="https://yukotabi.static.yukoyuko.net/wp-content/uploads/2018/07/36519249_1634500329991823_1446185883077181440_n.jpg" alt="" width="668" height="960" /><blockquote>雪国観光舎所在地：新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢問い合わせ：025-785-5353開催日：2018年10月6日～7日（土・日）1泊2日ツアー</blockquote>&nbsp;いかがでしたでしょうか。お店に行けばいろいろな商品が売っていて、「え？こんな価格で買えるの？」と思うほどの激安スーパーもあります。広告では、超特選！　厳選！　本格！　一流シェフが選んだ！　贅沢！　本物！　などの言葉が並びます。効率化したり時間を短縮するためにたくさんの合成物や、カタカナの身体に悪そうな添加物を使ってモノづくりをすることが少なくありません。地方に行くと、ゆったり流れる時間の中で、昔ながらの方法で、モノづくりに励んでいる方にたくさんお会いします。余計なものは加えず、惜しみない手間と労力、時間をかけてつくられたた逸品やその土地の風土を、今後も紹介していきたいと思います。&nbsp;
 
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【ご当地ライター】『雪国ガストロノミー』今話題の美食旅へ～生産者の元を訪ねる①～湯沢産はちみつ“スノーカントリーハニー”

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しまのやど　れぶんしり－REBUNSHIRI－

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